今回は建具の納まりについて振り返りたいと思うよ
この物件はRC打ち放しの上、塗装仕上げとしているよ。
※他にもRCに石膏ボード+クロス仕上げなどがある。
仕上げの違いで何が変わってくるの?
開口部と直交方向の壁が施工しずらくなるよ。
平面図でこういう感じをイメージしている場合
実際はこうなる
どうして壁に凸凹ができるの?
サッシなどの開口部を施工するためのスペース≒ヌスミというものが必要なるから。
開口部の有効寸法から施工スペースを考慮したものが構造躯体になるよ。
ほとんどの意匠事務所で
左右上の三方枠のヌスミは50mm
下枠のみ100mmと暗黙の了解で決まっているよ。
これを元に構造躯体を描いていくんだ
なるほど、だから平面図のイメージのまま
施工すると壁が凸凹になるんだ。
凸凹だと施工もしずらいと思うし、
端部の補強筋もおそらく施工できない。
色々めんどうなんだ。
下記に塗装仕上げとボード仕上げのイメージを載せるよ!
端部補強筋ってなに?
壁の端部には補強筋を配筋するルールがある。
壁が凸凹だとこの補強筋を施工するためのスペースがないんだ。
施工できるように
下図のようにするよ。
なるほど!
これなら問題ないってことだね。
でも、この端部の壁の型枠とか施工しにくそうだね(笑)
それはもう仕方ないと思う。
室内から開口部をピシッときれいに見せたいからこういう納まりにしたいと
思っているはずだからそこは手間がかかると思うよ。
今度はボード仕上げの納まりを紹介するよ
ボードの厚み分を考慮しないといけないので
下図のようになるよ。
構造躯体としては、ボードの厚み分も入れて150+30+30=210必要になる
平面のイメージをするときは、開口部の施工代(ヌスミ)を考慮して310必要になる
この納まりの関係からボードの場合、室内からRC躯体の出っ張りが見えてしまう。
これが嫌な場合は、開口部と直交方向の壁仕上げを塗装仕上げとすることで綺麗に見せることができるようになる。
でも、施工の手間が増えるから注意してね。
コメント