今回は庇の検討を振り返るよ~
どういう形の庇だったの?
梁から片持ちスラブが上下に張り出している形で検討するよ。
まずは片持ちスラブの検討→梁の検討の順番だ
スラブの検討式は覚えていると思うけど、先端に垂れ壁なんかある場合の式は分かる?
片持ちスラブはwl^2/2だと思うけど
先端荷重を考慮したものは分からない
次に梁の検討だ
片持ちスラブが安全に計画されているものと考えるから
接合部で重量の伝達がされているかを確認したらいいよ。
例)梁の断面が大きくてもスラブ自体の検討を行っていなければ
当然スラブの安全性は分からないよ。
なるほど。
いつも片持ちスラブの先端に垂れ壁がある場合って
根元に曲げが発生するようなイメージがあったんだけど
このMはスラブの検討で終わっているから
梁に先端垂れ壁のMという考えはないんだね!
あくまで梁が負担するのは、垂れ壁を考慮した「重量」ってわけだ!
梁の検討式はこれだよ。
この式からも分かると思うけど
wが使われているけどMはないよ。
片持ちスラブの垂れ壁のMも重量に置き換えて検討しているってことだ。
今度はこの庇を支持している壁の面外の検討を行うよ
地震時と風からの外力の大きい方で検討するよ
面外の検討で壁縦筋を決定した。
では、この壁縦筋が負担している応力はどこに伝わるだろう?
どの部材が負担するだろう?
庇の重量などに地震力を考慮した応力が壁頭から壁脚に伝わるから、
地中梁か基礎が負担すると思う。
そーだね。
地中梁で負担する場合は、ねじれの検討を行う。
基礎で負担する場合は、接地圧(短期)の検討を行う。
ことになるよ!
ちなみに短期の接地圧の検討は分かる?
長期の軸力+地震時の応力=短期の軸力
短期の軸力 < 短期許容接地圧 って感じかな?
そーだね~
あと、二辺固定二辺ピンのスラブの場合
短辺と長辺の辺長比に限度があるけど、この限度を超えるようなスラブの場合はどうしたらいいと思う?
辺長比はその検討式が使用できる限度なので、
これを超えるようなスラブは、分割して考えるのがいいと思う。
1枚で辺長比を超える場合、2枚に分割して検討を行う方がいいかな。
でも、たわみはどう考えたらいいの?
分割したたわみを足し合わせたらOK?
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