補正対応 下階壁抜けの壁梁の検討について

今回は補正対応について振り返るよ

どういう補正指摘だったの?

下図のように、耐力壁の付帯梁について

「壁梁の検討はプラグラムで行っていないので、別途検討を行ってください」というものだ。

内容深堀の前に、付帯梁というものが何か分かる?

付帯梁は、壁に取りついているような梁のことでいいんですよね?

その通り。

また、付帯梁が取り付いている壁が無開口の場合、可とう領域がない耐力壁付帯梁となるため、断面計算の対象外になるよ。

計算対象外ってことは、計算を行わなくてもOKってこと?

場合による。

A:剛域内の梁であって、可とう領域がないので壁と連続したものと判断して、壁と同じ配筋を行い壁と一体のものとして扱うケース。

B:梁として配筋するケースがある。

もし梁とする場合は、ソフトの応力図の結果から壁付帯梁の応力を確認の上、別途検討が必要になるよ。

なるほど!どっちが手間がすくないの?

Aパータンで対応した方がいいと思うよ。

付帯梁を壁と同じ配筋とするだけなので簡単だ。

ここで注意しないといけないのは、梁のあばら筋は壁の縦筋に、梁の横筋は壁の横筋に置き換えて配筋することだ。

上図の2G10が付帯梁となる。

続いて二つ目の補正事項を振り返るよ。

「CG2の突出し長さが3.7mあることから、鉛直震度の考慮を行った検討を行うこと」とあった。これがどういうことか分かる?

CG2がX3通りからの持出長さ2.0mではなくて

X4通りから3.7mの片持ちだから鉛直震度(割増し検討)の検討を行うってこと?

その通り。

この時の対応として、前出の対応で、2G10を剛域内の梁=壁として扱っているため

持出長さは2.0mになるということで、鉛直震度の割増は不要と回答した。

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