今回は以前提出した物件の補正対応について振り返りたいと思う
下記が主な補正指摘事項だよ。
1.根入れ効果は考慮できるのか?
2.斜面地は崖地に該当しないのか?
3.がスラブ厚でしかつながらない箇所はピン状態にならないか?
まず、1から振り返ろう。
ふつうは基礎の支持力算定には根入れ効果を考慮しているんだけど
この物件の場合は敷地北側が斜面地に面しているため土が十分に根入れされていないかったんだ。だから根入れ効果は考慮すべきではないんだ。
意匠さん根入れ効果のイメージは分かる?
根入れ効果は↓のようなイメージだよね。
土があれば建物の重量=軸力からの押し上げる力を
土が押さえることができるってことだよね。
今回は、北側が斜面地に面しているためこの根入れ効果が
見込めなかったってことなんだね?
そーなんだ。
根入れ効果を除くことを忘れていたんだ。
根入れ効果を除くと、支持力がかなり落ちて
当初予定していた布基礎では計画できなくなってしまったんだ。
けっこう支持力が落ちるんだね。
でもさ、この根入れ効果が期待できないのは、斜面側だよね?
建物内部側の基礎の検討では、根入れ効果を期待してもいいんじゃない?
意匠さんが言いたいのは
ピンク部分の基礎は、根入れ効果が期待できないけど
グリーン部分は根入れ効果を期待してもいいんじゃないかってことだよね
そそ、そう考えたんだけど・・・
うーん、自分は微妙だと思う
基礎の左右に土がある場合を前提としているから建物内部側であろうと関係ないと思う。
建物全体で重量がかかっているものとイメージするなら内部とか斜面側とかは関係なくなるよ。
それに「根入れ効果に必要な長さ」の求め方が不明っていうこともあるから
安全性の面からも根入れ効果は期待できないと思うし、審査機関も認めてくれないと思うよ。
じゃ、ピンクもグリーンも両方、根入れ効果は期待できないってことだ
そーだね
こういう感じで斜面側とか建物側とかで考えるより
建物一体として考えた方がイメージしやすいかも。
↓のイメージ
このイメージからすると建物全体の重量に対して
斜面側が根入れを確保できていないので、
根入れ効果は期待できないって分かると思うよ!
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