課題文の読み方

一級建築士試験ってどんな問題を解くのか気になってHPからダウンロードしたんだけど

問題文の読み方のコツってあるのかな?

かなり、文章量があって情報を整理するのが大変で建物のイメージがしにくいなぁ

結論から言うと「エスキスに関わる項目」から読み込むべきだよ

エスキスに関わる部分?

課題文は「設計条件」と「要求図書」から構成されています。
試験では、要求された図面を完成させるために、エスキスに関わる項目を集中力が高い最初にうちに読み込むべきだよ。

エスキスに関わる部分=設計条件だよ。

一方、要求図書は、作図に必要な項目だよ。

もし、課題文の通りに順序良く読んだ場合、エスキスに必要な情報と作図に必要な情報が混ざって頭の中で整理しにくいんだよ。

だから、「エスキスに関わる項目を優先して読むべき」なんだ

結論:エスキスに関わる項目から読み込むべき

うーん、

ま、でも、人は人

自分は自分で好きなようにやってみよう・・・っと

まぁ、本気で合格するつもりがなければいいけど

合格したいなら少しでも効率的な読み方を習得すべきじゃけどなぁ

心配だぁ

その理由として

エスキスを優先的に読み込む以前にもっと重要なことがあります。

それは、試験当日に焦らないように自分なりの「コツ」を見つけることです。

わたしの場合は「今までの過去問と違う点を全力で探します」

どーゆうこと?
そんなの普通に気づくでしょ

具体的に説明するね。

まず、2018年(平成30年)から課題文がA3からA2になりました。

単純に情報量が2倍になったという訳ではありませんが、確実に情報量が増えました。

想像してください・・・

本試験当日、試験官が2倍の量、2倍のサイズになった課題文を配り始めることを・・
恐ろしすぎます(笑)

間違いなく焦ります。そして、読み落とします。結果、製図に反映できずに減点されます。「他の受験生も同じだから気にしても仕方ない」と考えるのは試験後の感想ならOKです。

試験に臨む姿勢としては、読み落とす仕掛けがあると想定するのが賢明です。
※他の受験生も同じだから仕方ないで、あなたの貴重な時間とお金を失っていいのでしょうか?

うわぁ・・

試験元、いやなことするなぁ

2018年のサプライズとしては、課題文がA2に増量。防火設備の凡例が必須になりました。

防火設備の記入は、今の受験生は当たり前のように感じるかもしれませんが、
皆さんが受験する本試験で見たことがない要求事項がある場合は、注意すべきです。

2018年は記入漏れは減点
それ以降は大幅減点でランクⅡ~Ⅲ
2021年頃からは1つ記入漏れで「失格=Ⅳ」という厳しい採点になっています。
なので、新規の項目については試験元が重要視しているのが明白です。
逆に考えれば、新規の項目に従えば他の受験生より一歩合格に近づけるということです。

本試験は、採点・減点しやすいように仕掛け(=サプライズ)があります。
試験当日、サプライズを情報として、焦らず適切に処理することが重要です。

よくわかったよ。

いつもと違う出題内容には細心の注意を払わないといけないね

  1. 情報を焦らず、適切にインプットし重要かを判断するため
  2. 課題文の要求をイメージしやすい
  3. 集中力は徐々に落ちていく

 1.情報を焦らず、適切にインプットし重要かを判断する

 2.課題文の要求をイメージしやすい


やっと課題文についてだよ。

課題文を読み込む時間は大体20分~30分程度かかります。
※学校の問題では15~20分くらいだと思いますが、本試験のサプライズに対して
「+5~10分」見込むのが妥当かと思います。

ふーん

20分~30分読み込むと、最初の内容なんて忘れていることがあります。
まだ、一度も問題を解いたことがない方は、過去問に目を通して下さい。
20分近くも集中力を保つのは・・かなりしんどいです。

多くの受験生は、課題文の内容に優先順位をつけて読み込みを行っています。
「エスキスの骨組みとなる要素」 と 「作図に必要となる要素」 です。

イメージ図はこんな感じです↓



まず、

①サプライズが無いかの確認

②「計画の要点の用紙」にエスキスのヒントがあることもあるので先に確認

③設計条件と敷地図から建物の利用のされ方をイメージ

④「特に留意して」とあるので違反しないことを意識しつつ、作図の補足を書き込む

⑤地盤断面図で、敷地に高低差があるか、改良の必要の有無を確認します。

 何か変化がある場合は、計画の要点で求められていることがほとんどなので読み飛ばさないようにしてください。例えば令和3年集合住宅では支持地盤が傾斜していることから、部分的な表層改良と柱状改良の組合せが必要と分かりました。

⑥エスキスを検討する際の重要な情報が載っています

⑦要求図書は、作図に必要な情報です。記入漏れは失格濃厚なので疲れて読み飛ばさないようにね

②までで、大体の建物の方向性が決まります。

決まらない場合はかなり自由度が高いか読み込みのイメージの捉え方が悪いことがほとんどです。

なんか、思っていたより

たいへんそう(笑)

集中力もちそうもないかも・・・( ノД`)シクシク…

集中力は徐々に落ちていく

読み込むに要する時間はたったの20分。されど20分。

この20分の集中次第で、6時間半後の完成する図面が合格できるか分かれます。

このブログは製図試験を初めて受験する人や興味がある人向けに書いていますが・・・

20分間 読み込んだ内容を記憶に留めてエスキスに反映するにはかなりの集中力が必要です。

エスキスに漏れがないように重要な項目から読むべきなのです。

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