現場対応 布基礎

構造さん
構造さん

今回は、現場からの問い合わせについて振り返るよ

意匠
意匠

どういう問い合わせがあったの?

1.壁梁の定着について

2.布基礎の組み方について

3.壁の地梁への定着について

まずひとつ目は特記仕様書の布基礎の形式について「この基礎はどう使い分けたらいいのか?」というものだ。

左側は従来のよくみる地梁の組み方だよ。

右側の方は、地中梁のSTPがなくなった代わりに、壁の縦筋を差し込んでいる。

つまり壁の縦筋が地梁のSTPを兼用しているんだ。

ということは右側の方が経済的ってことだよね?

これを使っても支障ないの?

詳しい理由は不明だけど、右側の形式はほとんど使われていない。

この特記仕様書自体が東京の建築士会かどこかのものを利用しているので

作成された意図が分からないから左側を使うように伝えたよ。

2つ目は壁梁の定着方法について「壁長の大きい・短いはどう判断する?」という問い合わせだよ。

たしかに「大きい・小さい」はどうやって決めているの?

図からも分かるけど、「大きい」場合は、壁梁の定着がL2必要になっている。

つまり、L2の定着が取れる場合は「大きい」 取れない場合は「小さい」になる。

あ、あと壁縦筋を地梁に差し込んで90度折り曲げて150の定着を取っているけど

これは何のためにやっているの?

これは壁縦筋の配筋がし易いように折り曲げているんだ。

直線定着だと施工しずらいでしょ。

あと、この150折り曲げるのは端部筋、交差部は必ずとなっている。

その間については、縦筋がグラグラせずに施工ができるなら間引いても良いとなっているよ。

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