田中
やっと、施主との打ち合わせ内容をまとめて、平面計画に反映できた。
今回のプランは開口部が多くて壁が少ないな・・
柱型が内部にでてこない壁式鉄筋コンクリート構造(WRC造)を採用したいけど
WRCは強度型の建物だから、開口部が多いとまずいよなぁ
構造事務所に検討してもらう前に無理がないかの大体の検討はつけたいな・・
大学の友人が構造事務所で働いているからアドバイスもらおう!
さとう
お!また、田中くんからメールきてる。
ふむふむ・・事前に「WRC造の壁量の確認方法」が知りたいんだね。
まず、耐力壁にカウントされるには主に2つの条件があるんだ。
1.壁長さが450mm以上
2.同一長さを有する部分の高さの30%以上
2.の「同一長さを有する部分の高さの30%以上」ってのは具体的にどういうこと?
図のように「実長を有する部分の高さ」とは
開口部同士が隣り合っている壁の高さのことだよ。
開口部の高さが大きいと耐力壁となる壁長さも長くなるよ。
ありがとう。耐力壁については分かったよ。
次は、どれくらいの壁量が必要なのか検討方法を教えてほしいな。
必要壁量は「1㎡あたり12cm以上」だよ。
例えば計画している建物(平屋)の建築面積が80㎡の場合
80*12=960cm の長さがxとyの二方向に必要になるよ。
計画した平面図に壁量の長さをXY方向毎にまとめてみて、足りているか確認するといいよ。
xy方向毎に長さを集計して、面積で割った表を作ったよ。
必要壁量の」12cm/㎡以上あるからOKだ!
さとうくん、助かったよ。これからは自分でも検討ができるよ。
今回は平屋で検討したけど
必要壁量は建物階数によっても異なるから注意してね。
また、必要壁量は、コンクリートの強度によって低減することができるよ。
意匠事務所としては、とりあえず、低減せずに壁量が確保できているか確認した方がいいと思うよ。
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