構造計算書の係数で「水平地盤反力係数」ってよく見るけど
これはどういう係数なの?
地盤を水平方向に変位させたときの
水平反力のことだよ。
つまり「地盤の硬さ」
ということは
反力が大きい=水平地盤反力係数も大きいってことだ!
そーだね。
水平地盤反力係数が大きいということは
地盤が杭を水平方向に強く支えるっていうことなので
杭頭の水平変位と曲げモーメントは小さくなる。
ん?
支点の固定度が大きい=杭頭固定の場合は
「剛」扱いになるから、「ピン」に比べて端部の曲げが大きくなると
思うんだけど・・・
確かに、イメージがややこしいよね
例えば杭頭を機械的にがっちり固定して、周囲の地盤が軟弱なケースと
杭頭固定で周囲の地盤も硬いケースをイメージすると
周囲の地盤が柔らかいと、杭頭の固定端付近でたわみにより変形が
生じることで、部材に引っ張り力が発生し、モーメントが発生する。
でも、周囲の地盤が硬いとそもそもの変形自体が限りなく小さくなる。
たわみが無ければ変形もない、変形もなければモーメントも発生しない。
ってイメージしたらいいと思うよ。
あと、注意なのが
杭幅だよ
同じ地盤であっても杭幅が異なると係数も変わる。
大きな杭は、水平力を受けた時の影響範囲が大きいため、
その影響範囲の土をほぐしてしまい柔らかくなる。
ほぐすっていうのは
水平力(地震)が、右からきて 左からもきて
繰り返すこで、その影響範囲の地盤がほぐれていくってこと?
そんなイメージでいいと思う。
このイメージでも分かると思うけど
杭幅が大きいと周囲の地盤をほぐすので
反力が小さくなる。
つまり、杭幅が大きい方が水平地盤反力係数は小さくなるんだ!
なるほど!ありがとう。
次は水平地盤反力係数の式について教えて欲しい。
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