建物に大きな吹抜けやハイルーフがある場合の
ソフトでのモデル化について教えて
計算ソフトでは床を「剛床」とみなして解析を行っている
なので、大きな吹抜けやハイルーフなどがある場合
どうモデル化するか検討しないといけない
吹抜けやハイルーフはモデルで部材配置を行わず
別途、重量として入力するのがいいと思う。
👆吹抜け部分にはスラブを配置しないで
別で重量を求めて構造ソフトに入力をするよ
まずは4方向の立上り壁の入力をしよう
下の絵のように壁のHを1.0m 壁は150mm
仕上げ重量150N/㎡と仮定した場合
1mあたりの等分布荷重が求めることができる。
これをソフトの該当する箇所に「等分布荷重」として
入力すればいいよ!
スラブはどーするの?
スラブの重量は亀甲で負担されるので
右下のイラストのようになるよ!
例えば屋根スラブの左側に接する部分は
4㎡のスラブを負担するよ!
右下の内訳から2160Nとなる。
これを部材長の5.0mで割ってあげると
この部材1mあたりの重量
つまり等分布荷重が求められるよ。
これを立上り壁と同じように、該当する部分に
入力すればいいよ!
こんどは、吹抜け部分に開口部が
ある場合について教えて!
下のイラストのような場合だね!
開口があることで力の流れ方が変わってくるよ!
他の立上り壁は等分布で考えていたけど
開口があることで集中荷重で考えるよ!
下のイラストのようにWB梁の中心から左右に
集中荷重として分かれる。
それぞれA、B点にかかってくる。
※赤斜線部分は等分布のまま
構造ソフトでは「等分布」と「集中荷重」に
2つで入力を行うことになるよ!
以前、大きな吹抜けがある場合でも
スラブの水平力の伝達を確認できれば
設計者が判断してスラブがない箇所にスラブを配置してもいいと
思うとあったと思うけど、
今回紹介した方法の方がより実際の建物の状態に近いからこっちの方が
ほんとはいいよ!
たしかに
そうかもしれないけど・・・
スラブを配置しないことで、荷重の計算が色々出てきそうで
大変だな・・・
スラブ配置して問題があるのかな?
スラブを配置すると
梁の検討時に「スラブの協力幅」っていうのが考慮されるから
危険側になってしまうんだ・・・
大した違いにはならないとは思うんだけど
審査機関に説明しやすいのは、明らかに今回説明した方法だよ
なるほどね
審査を通すかは構造屋に任せるとして・・
こういう流れがあって構造屋は計算書をまとめているわけね~
今日もありがとー!
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