バットレスの必要の有無について教えてほしい
自分が勤務している会社では、基礎が地中梁にどれくらい重なっているかで判断しているよ
このイラストからも分かると思うけど
基礎(フーチング)がどれくらい地中梁に飲み込みんでいるか判断しているよ。
飲み込み深さが、基礎せいの半分以上なら「バットレス不要」
飲み込み深さが、基礎せいの半分未満なら「バットレス必要」
になるよ。
なるほど
あと、基礎とつながっている片持ち梁はどうなるの?
バットレスを設けることで杭頭Mを大梁に伝達させているんだ。
だから大梁が連続しない片持ち梁にはバットレスは不要だよ
ここから2024.12.03 追記
なるほどね!その根拠資料とかってある?
参考にしているのは
大阪府が出している「よくある質疑事項の解説」平成25年3月の
「5.11 フーチングが下がっている場合の杭頭曲げ応力の伝達」だよ。
ネットでも自由に閲覧できるからみてみて
なるほどね。
この資料の中にフーチングの過半以上を呑み込めばバットレス不要と書いてあるの?
いや、具体的な数値についてのコメントはないよ。
資料のなかでも「定量的な判断はできない」とある。
そこで勤務先では、特にいびつな形状を除いて、フーチングの過半以上の呑込みと、目安を定めているんだ。
なるほど
資料を見た所、杭などからの曲げ戻しを負担するためにバットレスを設けているってこと?
反対に杭頭曲げ戻しを負担しない(=杭基礎以外)なら、バットレスは不要ってこと?
その通り!
ただ「構造計算上のバットレスは杭基礎以外では不要」だけど
「施工上のバットレスは適宜設ける」必用があるよ。
いくら直接基礎だからっていっても、地梁とフーチングで高低差がある場合は
バットレスを設けるよ。
バットレスがないと型枠や支柱を打設時に残さないといけないから、取り外しができなくなりもったいない。
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